もちろん、体全てが一緒に助け合って動きを作っているのですが、
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トウシューズで立っているのはつま先。
体の土台となっているのは足。
ジャンプなどの力を出すのは脚。
ポーデブラやリフトの強さは腕。
ピルエットでスポットを付けるのは首。
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と、まぁ、体全部を使うんですよ。
というのが答えです。
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体幹の強さ=ダンスが上手くなる。
のではなくって、
体幹の強さ=上達するのを助けてくれる。
と思った方が便利だと私は思います。
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32回転フェッテを例にとってみましょう。
プリンシパルが行うフェッテはテクニックの見せつけ!
体幹の強さはとても重要です。
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脚のムチの動き(フェッテ、とはムチで打つという意味ですものね)
に負けない、ぶれない体は非常に大切!
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だけどこの動きに負けず、
ブレない腕の2番ポジションと1番ポジションも大切でしょう?
腕を収めておく筋肉は体幹の筋肉、とも言えますが、
腕自体の強さも重要になってきますものね。
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そして、32回、ルルベが出来なかったら。
32回プリエがしっかりと決まらなかったら。
32回ポアントで立ち続けなければ。
32回動かしている脚の膝をしっかり伸ばし、ルティレに戻すことが出来なかったら。
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32回フェッテは回れません。
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そして美しく完成されたフェッテの大きな試練である「コーディネーション力」というのも。
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だから体幹の強さ「も」必要であるけれど、他も大事。
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腹筋が弱い、と思っていたのが実は背中が固いせいだったり。
膝が伸びないのは、足の親指の付け根のせいだったり。
ルルベが低くなってしまうのは、骨盤のせいだったり。
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とまぁ、テクニックが出来ない理由は本当に様々なところにあるのです。
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そして大きなつっかかりとなっている部分を直すと、
ほかのところが芋づる式にずんずん良くなってしまいます。
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つまりその「つっかかり」を探すのがカギ。
時々、このつっかかりは精神的なものだったりします。
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回転の恐怖とか。
お腹がぐらぐらしているから。
肋骨が出てしまっているから。
アラベスクの時に背骨が落ちてしまうから。
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体幹を鍛えるべきだ!というバレエの先生のお言葉もよくわかります。
そして半分以上はその通りなのでしょう。
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結局、体幹にはたくさんの筋肉があるから、どれかに当てはまると思います、
ですが、時にはどうして体幹の筋肉にアクセスできないのだろうか?
という根本的な物も考える必要がありますね。
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DLSブログ「体幹とバレエテクニックについて考えてみた記事」より
https://www.dancerslifesupport.com/toso/
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